今、中山雅史選手の引退会見の
「こんな下手くそな選手を応援してくださり
本当にありがとうございました!」
という言葉が紹介されていました。
常にもっと上手くなりたい
と思っている中山選手は
自分のことをいつも
下手くそだと思っていたそうです。
 
法然上人の「凡夫」ということも同じなのではないだろうか?
凡夫の自覚なんて言うけれども、
その道の一流でないと分からない世界がある。
ある住職が、
総代さんの「同じ凡夫同士仲良くやりましょう」という言葉に、
「あなたの凡夫と私の凡夫では凡夫が違う」と怒ったと言います。
そこまで違うかはわかりませんが、
下手くそが、下手くそと言っていたら、それはどう映るでしょう。
「我々のような凡夫が」とかは我々自身が言える表現ではないのだろう。
 
「凡夫」という言葉は、
清く正しく道を求めて行く者が使って、
初めて生きる言葉であると思いました。
「私は凡夫です」と堂々と言えるようになりたいです。