今日の中日新聞の文化面に「節談説教」が大きく取り上げられた。
このように、縁さえあれば、面白いと思ってくださる人も出てくる。
これを機に節談ブームが再燃したらと密かに思っている。
 
自分は、「絵解き」より「節談」の方が可能性はあると思うが、
今回節談を披露した井東信道師も言うとおり、
「古典は古典として保つことは大事だが、現代の節談を創作しない限り途絶えてしまう」
というのが実感である。
今まで川岸不退師の節談説教には感動し、教えについてもそういうことかと
納得させられた経験を持つ。
誰か作家が現れないかという思いはある。
自分でも作れないかとも思うがその才能はなさそうである。
節談説教の力は肌で感じさせられるが、やはり内容と演者が重要で、
節談ならなんでも良いわけでもない。
この記者(黒谷正人氏)が面白いと思ったり、感動したなら説教師も上手かったのだろう。
  
記事には節談の置かれている現状ほか、広陸兼純師のこと、故武藤幸久師のこと、
節談説教研究会のことが書かれていて、うまくまとまっていると思う。
いつか井東信道師の節談を聴聞することを楽しみに取っておこう。
 
ひとつ残念なのは、樫山の浄泉寺さんで節談やったなら行ったのに…。
先日お会いした時にはそんなこと聞きませんでした。(いつやったんだろう?)
って、自分が「節談説教」に興味あることを知らせてなかったっけ。