現代のお墓参り事情

今、録画しておいた「3時のつボッ!」を見ました。
お墓参りの特集。地方の風習も薄れると言うことで、
仏壇開きに生きた川魚をお供えするということを説明するのに、
永田や春日井店が出ていました。
H女史はTV出演も慣れて、落ち着いた貫禄が出てきました。
  
この番組で自分はまた別の収穫がありました。
テレビ局でのパソコンでのお墓参りを紹介した後、
名古屋大須のド派手な納骨堂「万松寺水晶殿」が紹介されて、その中を少しだけ覗けたことです。
この納骨堂は、「哲学はランチのあとで」にこのように書かれていました。

もともと名古屋という土地柄には特殊な面があり、外部からは考えられない文化が発達しているところです。名古屋人は、普段は堅実に暮らしているけれど、人生の節目にはドーン!バーン!と、派手に花火を打ち上げるような行動に出るのです。そんな土地柄を反映した水晶殿の納骨堂は、とにかく凄い。
 まず、お骨が入っているカロートの表面がLEDイルミネーションになっています。遺族がICカードをかざすと、壁面がキラキラ煌めき、故人の納骨場所を光で表示します。そこに可動式の祭壇を移動し、墓参りをするのです。内覧会で実物を見てきましたが、あまりのまばゆさに目が眩みました。正直、愛知万博のアトラクション「夢見る山」よりも感動したくらいです。
 この納骨堂について驚いたことが、あと二つありました。一つ目は、カロートに入れる土がさまざまなタイプから選べること。しかも土には「母なる海が育んだ土」「追憶の清流が心地よい土」など、まるで高級入浴剤のような綺麗な名前が付いていて、選ぶ楽しみがあります。消費文化の魔術的な魅力に慣れ親しんだ私たちにとって、このようなきめ細やかな配慮は心地よいものです。
 二つ目は三三回忌まで、故人からのメッセージをスケジュールしておくことができるという点です。なんと物品送付もできるそうです。これは映画のようにドラマチックな演出ですね。亡くなった方から毎年メッセージやプレゼントが届くわけですから、たとえば、お孫さんの成長に合わせたメッセージを遺しておけば、亡くなった後も、お孫さんの成長の節目などに、お祝いの言葉をかけたり、お祝いの品を送ったりすることも可能になります。
 この納骨堂は、寂しがりで賑やかな世界を愛する人にとっては、まさに極楽になるでしょう。もちろん厳かな雰囲気の納骨堂を求める人も多いとは思いますが、こうした賑やかで華やかな納骨堂が名古屋に誕生したことは、葬送スタイルの新たな一歩になると考えます。
  以上「哲学はランチのあとで」より引用

文字で読んでもイメージが掴めませんが、映像なら百聞は一見にしかずです。ちなみに、内藤理恵子さんの専門は先祖祭祀研究です。映画、哲学、先祖祭祀、この組み合わせが独特なんですね。