教務所に御本尊を受けに行ってきたついでに、
三木彰円師監修・講述の「テキスト 唯信鈔文意 唯信鈔」
という冊子を買ってきました。
難波別院2010年真宗講座の第1回と第2回の講義要録
だそうです。
唯信鈔文意(親鸞作)と唯信鈔(安居院法印聖覚作)の本文が
最初に語句解説付きで載っています。
講座のテーマは「唯信鈔文意に聞く」だそうです。
手引き書である唯信鈔文意があくまでも主になっています。
  
ちょうど別の本で親鸞聖人の子善鸞の義絶のことを読んでいたら、
善鸞親鸞聖人の書き送った聖覚の『唯信鈔』、
隆寛の『一念多念分別事』さらに親鸞聖人の『唯信鈔文意』、
『一念多念文意』を捨ててしまったということです。
聖覚や隆寛の諸説は、善鸞の眼からみると、専修念仏の
教説として不純であると映ったということでした。
そのこともあって、東国の念仏者の間に混乱が生じました。
親鸞聖人は、聖人から聞いたと言って、
間違った教説を説く善鸞を1256年5月29日義絶しました。
 
親鸞聖人にとって、聖覚の『唯信鈔」、隆寛の『一念多念分別事』
それらを読むための手引きである『唯信鈔文意』・『一念多念文意』、
は、大事な書物だったわけです。
関東の門弟に宛てた手紙のなかに、「唯信鈔を唯信鈔文意と併せて
読むように」と、繰り返して記しています。
 
そのようなタイミングで難波別院の本書にご縁を頂いたということは
今、「唯信鈔(文意)」を勉強せよ!ということなのでしょう。感謝。