東京商工リサーチ福井支店によると、浄土真宗東本願寺派の寺院で納骨堂経営の永宮(えいぐう)寺(あわら市市姫二丁目、太子堂正悟代表役員)は、福井地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は三億三千八百万円とみられる。
ニュース全文は、http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/local/CK2010080502000176.html

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 非常に紛らわしいのですが、浄土真宗東本願寺派という派があります。これは真宗大谷派とは違います。東本願寺という名前がいけないのですが、現にそのような宗教法人は出来ています。
 浄土真宗東本願寺派(じょうどしんしゅうひがしほんがんじは)は、浄土真宗の宗派。真宗大谷派(所属寺院数、約8,900寺)から独立した三百数十ヶ寺の末寺・崇敬寺院からなる。本山は、東本願寺 (東京都台東区)。宗派の統率者を法主といい、2008年現在は、第二十六世・大谷光見(聞如)。ウィキペディアより
 ということで、上記の永宮寺というお寺は、その系統の末寺と思われますが、大谷派とごっちゃになっているサイトがあったので、ちょっとひとこと。
 ちなみに「真宗北本願寺派」というのもあります。また別に「本願寺」というものもあります。以前女性が次期法主となるという記事がでたことがありました。自分もこれを真宗東本願寺派のことだと思っていたのですが、本願寺のことだったようです。故大谷光暢・真宗大谷派門首の4男で宗教法人「本願寺」(京都市右京区嵯峨鳥居本)の大谷光道法主(63)は15日、後継者を3女の会社員大谷純子(よしこ)さん(26)に決定したと発表した。
 大谷法主は「お東紛争」がもとで真宗大谷派を離脱し、2007年2月、「本願寺」を設立した。末寺は30カ寺、門信徒は約1万人。
 

 さて、いよいよ納骨堂ビジネスにも不況の波が?と思わせるような記事。今までは場所さえ提供していれば需要がうなぎのぼりだったのですが、葬儀、墓ビジネスも過当競争の時代に入ったのでしょうか。ハードだけを提供してもサービスが低下すれば、檀家さんであろうとお客様は寄ってこないということが分かります。隣の市で葬儀社の過当競争が始まろうとしています。今まで2社独占状態だったところにすでに3社が参入、さらに1社参入を図っています。お客様にとってこれは良いことだと思いますが、企業にとっては正念場。何をどうするか独創的アイデアで、葬儀の本質をしっかりと掴みつつ、しかも大衆に受け入れられるというウルトラCを考えていかねばなりません。利益に走ったリストラだけでは長続きしないでしょう。基本は「お客様にありがとうと言ってもらえる企業を目指すこと」。これしかありません。