麻生首相定額給付金受け取りを表明
 定額給付金について、その時に判断するなどとしていた麻生総理が自民党が受け取る方針を決めたため、これに従って受け取る考えを明らかにしました。
 「定額給付金は受け取ります。受け取ります。私のようなものがいただくのは、さもしいのではないかという気持ちがあった。しかし今は目的が全く比重、全くとは言いません、比重が大きく変わりましたから。消費刺激というのであれば、その消費刺激に私も参加すると――」(麻生首相
 使い途について麻生総理は、「家内と相談します」と述べました。
 また、受け取らないと明言していた甘利行革担当大臣も、「党の方針に従う」と、一転、受け取る意向を明らかにしました。
 一方、野党側はあらためて制度自体に反対の考えを強調するとともに、麻生総理の姿勢に反発しています。
 「さもしい、それだけ。『矜持(きょうじ)の問題』なら、最後まで矜持を示されるべきだった。もともと、(矜持の)ない方だから、しょうがないんだけどね」(民主党 鳩山由紀夫幹事長)
 「本当に言葉の軽い総理だということを、今さらながら実感させられた」(社民党 重野安正幹事長)
 この問題で、政府高官は「閣僚の意思統一を図りたい」と述べ、3日にも全閣僚に対し、給付金の受け取りを徹底する考えを示しました。(02日20:42)

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 この総理は、論理が破綻しているとしか思えない。
 総理が言うように景気対策だから、12000円をもらって使うというなら、私のようなものがいただくのは…、と言うのなら、もらう前に破産するほど、今あるお金を使いなさいと言いたい。
 ほとんどの国民はこんなことをやっていて、この国は大丈夫なのかと懐を心配しているのである。もらっても安心して使えない状況で、本当に景気対策になるのだろうか。
 この2兆円は、プラスαになるように使ってもらいたい。将来、このお金で助かった人が倍にして恩返しできるような役に立つ使い方をしてもらいたい。それを考えることに意義がある。
 撒き散らして、無駄遣いを勧める国の将来は精神的にも悪くなることは目に見えている。この施策は、もう一度国民にその使い道を聞くべきであったと思う。
 自分に聞かれれば、同じお金を使うなら、国民の人間ドックを無料で行なうということを提案したい。2兆円程度の景気対策なら、どこで使おうが金額だけの効果はあらわれるだろう。まず、医療機関で2兆円が使われる。その経済効果は、使い切るだけ、ばら撒くより良いかも知れない。
 問題はそのあとである。人間ドックで幸いにも病気が早期に見つかり命拾いした人が、10年後20年後までもその恩に報いて、余生を人のために生きる、そんな人が増える可能性がある。その人だけではない。配偶者もその子供も、家族全員が感謝するであろう。ありがとう日本政府さま、と。
 そう、うまく行くとは思えないが、20年後の「深イイ話」で、あのときの政府の施策で命長らえ、こんなすごい事ができました。そんなエピソードが聞きたいものです。
 「深イイ話」を見ながら、何とか成んないのかなあ、と憂えています。