ケニアで31日タンクローリーが横転し、近くの住民らが漏れた燃料を入手しようと殺到していたところ爆発炎上した。
 AP通信によると、ケニア赤十字は1日、113人の死亡を確認。約200人が負傷しており犠牲者はさらに増えそうだという。
 同通信などによると、横転事故はケニア中部のモロの幹線道路で発生。数百人が集まり、タンクローリーから漏れたガソリンを缶に入れて持ち帰ろうとしていたという。
 爆発の原因は不明だが、赤十字社などによると、たばこの投げ捨てが疑われている。

 何とも言えない事件ですが、どこが問題でどこが教訓か、頭がこんがらがって来る事件だと思いました。
 新聞の見出しは、「住民くすねに殺到中爆発炎上し113人死亡」です。これは暗に悪い人たちが罰を受けた自業自得であるというような書き方であろう。
 しかし、人間の欲望というかもしかしたら貧困に苦しんでいる人たちかもしれないし、ガソリンが危険なことを教育されていなかった人たちかもしれない。盗むことは悪いことだと知っている、危険なことも知っているが命を掛けて生活の足しにしようと思ったのかもしれない。細かいことはわからないが、多分みんながやっているので乗り遅れては損だというくらいが本当のところだろうが、それほど人間の欲というものは強い。
 欲にくらみ、知識も暗いことは命をも奪われるという教訓にもなろうが、本人は気づいていないところに問題がある。遠く離れた日本でニュースを見聞きして、そんなバカな話はないだろうと思うことは簡単だが、別の気づいていない知らされていない危険は近づいているかもしれない。国の借金は1000兆を超えた。いつ破綻してもおかしくないのに12000円を貰う貰わないと真剣に話しているのは、横転したタンクローリーからガソリンを奪うのと同じような気がするのだが…。タバコを投げ捨てないように監視していないと本当にどうなるかわかりませんね。