一晩ゆっくり寝て復活。
 今日は、座禅で知り合った方がお亡くなりになったそうで、ご家族の方が永田やで仏壇を揃えたいということのようで、お参りにいってきます。
 お寺さんからは以前作ったチャッカマンに言葉を印刷したものの注文があり、印刷版の確認と注文依頼。
 午後は古い仏壇の処分、仏間の改造の下見とやることはいっぱいです。

 11月も1/3が過ぎていきました。報恩講の季節でいろいろと忙しいのですが、何とか乗り切って、年末年始に備えたいと思います。あっ、そろそろ年賀状も考えなきゃ。

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 物故のお客様のところにお参りに行って、詳しいところを聞いてきました。話によると、奥さんはご主人が座禅に行っていることは知っていたのですが、どこに行っているのかとかは聞いていなかったそうです。それが、9月(9/25のブログに感想を書いている)にコロナに映画を見に行ったときに、たまたま自分が前にいたのを見て、ご主人が奥さんに「あの人が座禅で一緒になる永田やさんだよ」と教えてくれたと言うことでした。それで、すべて納得しました。
 それにしても、豊田ブーログで「おくりびと」の情報を見て、いずれ見に行こうと思い、ずっと忙しくて行けずに、たまたまその日に見に行って、自分は一番前の方が好きなのでそこに座った。チケット売り場で、西尾のお寺さんと会ったのも奇遇でしたが、それをまた後ろから見られていたという状況を想像して、その大きなご縁に鳥肌が立ってきました。
 ご縁が結ばれるときと言うものは、本当に考えられないようなことが起こります。
 岡崎で入社当時に、お寺の勉強会に参加していたある老夫婦と、碧南(正確には安城)のお寺で再会して、「どうせなら仏壇はあなたから買いたいので、どちらかが死んだら永田やさんにお願いするように遺書を書いておく」と言われびっくりしたことも有ります。本当に嬉しいことです。
 今回亡くなられたご主人さまが「おくりびと」の中で納棺夫のプロの仕事を極めた美しい技に感動して、その真似をしていましたと、奥さんが思い出してお話するのを聞いて、自分も「映画を見てから『仏壇屋のプロの技とは何か』をいつも考えているんですよ」と言ったら、笑っておられました。悲しくも楽しい時間となりました。しかし、残された方にとってはこれからもいろいろご苦労があることと思います。そんな中で、少しでも癒される一時を提供できるかどうか、それも仏壇屋さんの大事な仕事だと思っています。