日本通訳協会が閉鎖、検定試験中止
 30年以上にわたって通訳の検定試験を実施してきた「日本通訳協会」が、
資金繰りの悪化を理由に事務所を閉鎖していたことがわかりました。
 今月4日付けで閉鎖を発表したのは、東京・新宿区にある「日本通訳協会」です。
 日本通訳協会は30年以上にわたり、日本で唯一、通訳の検定試験を実施して
きましたが、会社のホームページによりますと、金融支援が受けられなくなり、
事業の継続を断念したということです。
 日本通訳協会は、「受験料が無駄にならないよう努力したい」としていますが、
9日、東京や大阪など全国6か所で実施予定だった検定試験は全て中止されることに
なりました。
 会場となるはずだった東京の専門学校によりますと、9日、およそ390人が訪れる
予定でしたが、日本通訳協会からは、7日、ハガキで中止の連絡が来ただけで、
担当者とは連絡がつかない状態だということです。(08日16:35)

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 えっ、日本で唯一、通訳の検定試験を実施してきたところが、こんなに簡単に
閉鎖されてもいいのって感じです。通訳という仕事(特に同時通訳)はものすごく
大変な仕事で、一流の通訳者になるのには並大抵の勉強、訓練じゃないのに。
そんな人たちが検定試験に受かることを夢見て、今日まで勉強してきたのに、
明日の試験は中止ですとは。
 金融支援が受けられなくなり、事業の継続を断念したそうだが、ちゃんとした
理念に基づいてやっていればスポンサーはあったと思う。というか、検定試験だけ
ならお金はそんなにかからないだろうから、民がだめなら官で逆に引き受けたら
いいのでは。通訳者の養成は日本のあり方さえ変えていく大事なことだと思います。 
 
<大阪・梅田のひき逃げ>容疑者の父「心から謝ってほしい」 
 JR大阪駅前で会社員の鈴木源太郎さん(30)が車に約3キロ引きずられて死亡
した事件で、殺人容疑などで逮捕された元建築会社従業員でホストの吉田圭吾容疑者(22)の父(54)が7日、毎日新聞の取材に応じ、現在の心境を吐露した。
 熊本市に住む父は「どなたからも、なぜこんな事件を起こしたかと聞かれるが、
自分たちにも分からない」と苦悩の胸の内を語った。
「(息子には)自分のしたことを正直に話し、心から謝ってほしい」と話した。
 「テレビで見た時は、どんな人がこんなひどいことをしたのだろうと思った」が、
息子が逮捕されたと聞き「驚くしかなかった」と振り返った。

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 「(息子には)自分のしたことを正直に話し、心から謝ってほしい」
 最初に見たときからこんなことを話していたが、全く他人ごとのように話す父親
のその態度が、吉田圭吾容疑者を見放しているし、自分の息子が周りに迷惑を掛け
ていたとすれば誰の責任かは自ずとわかるであろうに。「驚くしかなかった」とは
余りにものんきである。
 今でも、どこかで次のおぞましい事件が進行していると思うと、その親の存在が
恨めしくて仕方がない。自分も含めて覚悟が必要である。少子化の一つの原因は
その覚悟を放棄することによって、自分の責任をまっとうしようとする人が多く
なったからである。
 人とも思えないような残虐事件を起こすことは、その人の生い立ちなどの特殊性が
絡んでおり、すべての人がそのように振舞うわけではない。ここで法律の整備である
が、余りにもひどい犯罪には、やはり親にも責任を取ってもらうようにするべきでは
ないだろうか。事件を起こす前から、迷惑行為でさんざん困らせる場合が多いので
それぐらいしてもおかしくはないであろう。
 そのような子供に育てた報いは受けるべきである。
 そうでないと何ともやり切れない。