ねんきん特別便>4100万人返答なく 不明も171万人 
 持ち主が分からない年金記録の照合を進めるため、昨年12月からすべての受給者と加入者計1億873万人に送り始めた「ねんきん特別便」について、社会保険庁は今月中にすべての発送作業を終える。9月30日まで計8811万人に送られた特別便のうち、46.5%に当たる4100万人からは返答がなく、171万人分はあて先不明で届いていない。発送を終えても、課題は積み残される。

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 「ねんきん特別便」などというものの意味があったのだろうか。大部分のサラリーマンは問題ないわけで、それが今回の50%ほどの回答とほとんどリンクしているのではないだろうか。4100万人も返事が無いのでは何も変わらない。政府の責任逃れの手段としか思えない。返事のないところには催促状を再度発送するらしいが、喜ぶのは配達屋(郵便局?)だけであろう。
 早く足を使って一対一の対応関係を作ることが大事なのだろうが、役所がそれらしい動きをしているとは聞かない。返事のない市民一人一人に聞き込んでいけば、1日1日少しずつ成果は出てくる。交番にたのんで、返事を出したかどうか町の単位まで狭めて1世帯ずつ確認してもいいだろう。
 それにしても1日100件聞いても365日で36500件。問題の見つかった年金については調べる時間も必要なので、1日平均10件ずつ片付けるとして10000部署で休み無しで1年掛けても、3650万人分。それでも、年金から探すのではなく、国民一人一人の年金状況を確定していくしか、最終解決は無い。
 今のやり方ではいつまでたっても終わらないであろう。それが狙いではないかとも思えてきてしまう。税金の無駄使いは誰のためにしているのでしょうか?