振り込め詐欺の被害が過去最高だという。警察も銀行のATMを警備強化しているらしいが、何にしても数が多すぎる。銀行員や郵便局員の機転で未然に防がれたケースも増えてきたが、逆にATMの操作を手伝って振り込ませてしまった銀行員もいたらしい。親切のつもりだったのだろうが、プロとしての資質が疑われても仕方がない。自戒のために損害賠償もあってもいいのではとも思う。
 が、何故だまされるのだろうか。
「ご主人が痴漢をしてその示談金が…」
「息子さんが人妻を妊娠させて、慰謝料が…」
 そんなことをもみ消してどうしたいのか。これは偽装した会社と同じ構図ではないか。お金でなかったことにしよう。初期の段階では同情もしようが、今となっては、それで、だまされても、誰も同情する必要はないであろう。「内の家族がそんなことするはずはありません。」あるいは「そんなことした人には相当の罰を与えてやってください。」
そんな調子で、だまされない人が大半だと思うが、100人の中で1人100万の被害者がいればいいのだから、日本はいい国である。まだまだ将来の被害者はいる。でも真面目に働けば相当儲かると思うのに、悪事しか興味がわかないのですかねぇ。
 今の警察は本当にやぐい。CMを買い切ってジャパネットさながらに振り込め詐欺被害防止を宣伝すれば良いではないか。
 どうも穿った見方であるが、悪党と政党は共存共栄を貫いているのでは。ここまではやるから、ここからは入ってくるな、という暗黙の了解みたいなものがあるのではなどと思ってしまう。あまり無茶はやるなよ、かばえないからな、とか言ってたりして。政治献金のお金って半分以上そんな汚れたお金では…。
 だまされてくれる人がいるから、まだ引ったくりとか強盗とかの凶悪犯罪が少ないということだと思えば、被害者さまさまである。