今日のできごと

サステイナブル消費の若者たち」という言葉。sustainable とは、支持できる、持続できる、耐えうるという意味である。過剰な消費や拡大を目指さない持続可能な消費者が今の若者ということらしい。自動車を買ったり、海外旅行に行ったりしない、酒も飲まない若者が増えているという。しかし、衣食住など生活に関わるモノは買うし、通信費などにもコストを掛ける。使うところが変わってきたというべきかもしれない。これは充分とは言えないお金をいかに有効に使おうかと苦労しているのであろう。そして、若者全体の消費額は、少子化によって確実に減ってきているという。
それはそれとしても、お金を持っている人も使うのを渋るようになっているような気がする。安売りのスーパーにベンツが止まっていることもざらだし、なんならいい車に乗って安売り店に来ている人のほうが多い気もする。
将来的に個人も消費に期待するのは、もう無理があると思う。将来の生活に不安があるため、持っている人でさえ、お金を使わなくなる傾向は急激に進んでいくだろう。
それで経済が成り立つのかといえば、今のような成長経済を期待する政策では、多分近い将来成り立たなくなるのだろう。早く次の手を打って、方向を定めなければならないのに、痛みのある改革の責任は先送りになっている。どこかでその付けが回ってくると思われるが、どうしたものか。